カテゴリー: 虚無を表現

  • 雨が落ちる空の音と同時に思い出す虚無

    大丈夫だった

    なのに‥‥

    雨が落ちる空の色

    ポツン

    テン、トン

    ザザザザザ

    静な安堵と胸迷い

    もぅすぐ1ヶ月

    朧気な時の本心の虚無

    しとしと雨は

    虚無と解けいる

  • 身体が思うように動かない虚無

    もっと、もっと

    もっと先へ

    もっと体感したい!

    気持ちは欲張りで

    色々、外へ刺激を求める

    でも

    「とにかく眠りたい」

    身体が思うように動かない虚無

    それでもムリして動き続ける

    身体がボイコットして強制停止

    同じ事繰り返してる

    何やってんのか……

    更に

    情けない虚無が重なって

    虚無だらけ

    脳と身体は、ちぐはぐ会話

    身体が思うように動かない虚無は

    恐れと好奇心の哀しいコラボ

  • 思った通りになる虚無

    多分、やられてる

    微かな言動に予感が走る

    今はこうでも、いずれこうなる

    ほら、やっぱり、こうなった

    思った通りになる虚無

    それは、きっと

    人間の光と闇を

    見すぎたからかもしれない

    その度に

    霧が音もなく

    何もかもを包み込むように

    静かに深く染み込む虚無

    もしかしたら虚無達は

    揺るぎない愛を求めているのかもしれない

  • 氷柱の夢を見る虚無

    荒々しい氷柱を

    少しずつ削ってキレイにし

    河辺の広場に設置する

    白くて凛としたそれは

    光を帯びて美しい

    見上げてなぞる

    冷やかな

    氷柱の夢を見る虚無

    固く距離をとったそれは

    必要不可欠なのだけど

    解ける日は

    来るのだろうか?

  • 星が見えない空で星を見る虚無

    濡れネズミのような猫は

    凍てつく肌にぬくもりを

    星が見えない空で

    星を語るメガネと出逢う

    猫の興味に喜びを

    そのメガネを見て感じてしまう虚無

    星が見えない空で星を見る虚無

    沢山の不思議を知ることが出来ても

    欲しい光を感じる事は出来ない

  • ストレンジの虚無

    真っ暗な闇

    まるで濡れネズミのように

    空を見上げる

    光はない

    どこまでも

    ヒシヒシ冷たく刺さる針

    何処にも帰れない

    何処に行ってもストレンジ

    ストレンジの虚無は

    ずっと光を探してる

  • 一期一会の虚無

    色々な所に行って

    色々な人に遇う

    ご縁があれば

    びっくりする位

    何度か逢ったりするけれど

    そうでなければ一度きり

    逢いたいと切に願っても

    もぅ逢えない虚無

    その時、その時が宝物

    記憶に残れど

    ぬくもりは感じられない

    一期一会の虚無は

    儚い記憶の残像劇

  • 忘却の虚無

    きっと、ずっと

    忘れえる事はないのだろうけど

    日々、薄れていく記憶

    ふとした時に思い出す

    今、どうしてるんだろう?

    きっと、書いてる

    何があっても

    きっと書いてる

    小雨がヒシヒシ肌をなぞる

    あの人の

    一体、何に

    共鳴したのかな?

  • 設定が面倒くさい虚無

    色々、色々ルールがあって

    面倒くさくなる虚無

    色々、色々気になって

    色々、色々やり過ぎて

    色々、色々

    やりたかった事が後回し

    恐れや防衛本能をなるべく捨てて

    ただ表現したいのに

    色々、色々巻き込まれ

    色々、色々疲れきる

    書く前の設定が面倒くさい虚無と

    自分の設定が面倒くさい虚無がコラボ

    更に面倒くさいが深まる虚無

  • 大きな音で八つ当たりされる虚無

    そんなんだから

    誰も一緒に働いてくれないんだよ

    心の奥で呟いてみる

    対応はとても丁寧に

    寧ろ哀れみすら感じつつ

    不適切な態度にサメザメする

    どうしてこんな出来事にばかり

    遭遇するのか?

    偶々なのか引き寄せてるのか

    引き出してるのか?

    それとも、ただ

    些細な事を感じとりすぎるのか?

    どうでもいい

    めんどくさくなって広がる虚無

    怒りを出せば変わるのかな?

    怒りを少し声に出す

    「申し訳ございませんでした」

    中途半端な謝り方

    特に虚無が消える訳でもなく

    下らない事したな~と

    虚無が広がる

    ここで

    相手を笑わせる事が出来たなら

    虚無を超えられるのかもしれない