カテゴリー: 虚無を感じる

  • 暇は友達の虚無

    行きたくないな

    行かないと暇だけど

    それなりに役には立ってても

    襲ってくる虚無

    本当はどうしたいの?

    書き出して見ても嘘っぽい

    それまでして隠したい本音

    どうして感じられないのか?

    もしかしたら

    余りにも辛すぎるからかもしれない

    そんな時現れる暇

    暇は何かを探す始まりで

    見たくない本音をまぎらわせてくれる

    虚無と暇は同じような所に居て

    同じように紛らわせて

    更に自体をややこしくする

  • 食べた後の虚無

    お腹すいた→食べる→◯

    お腹空いてない→食べる→✕

    お腹空いてないのに食べたい→食べる→✕

    暇→食べる→✕

    ストレス→食べる→✕

    虚無→食べる→✕

    食べる事で紛らわせた後の虚無

    勝手に✕をいっぱいつけて虚無になる

  • 眠りで紛らわす虚無

    眠りたい

    眠りたい

    眠っている間は

    虚無を感じなくて済むから

    本当は虚無を感じたくないのではなくて

    その奥の本音を見たくないのだ

    ドロドロでぐちゃぐちゃの

    それでいてシンプルな

    欲望の塊

    それを素直に感じられなくなったのは

    それ相応の出来事があったのだけど

    今となっては自己責任

    自分で何とかするしかないのだ

    眠りたい

    眠りたい

    その間だけは

    気持ちよく居られる気がするから

  • 乾燥待ちの虚無

    シ―ツを乾かす

    微かなスッキリを感じる為に

    徹底的に乾燥して

    ほんの一時でもスッキリする

    その一瞬の為に待つ虚無

    「そんなに徹底しなくてもいいんじゃ?」

    虚無を超える猫がいう

    「何かわからんけどやりたいんだよ」

    虚無を超えられない私の返事

    乾燥待ちの虚無は更に広がる

    猫は呆れて横になり

    私は少し虚無と向き合う

  • 白か黒の虚無

    白がいいと思ってた

    白に「すべき」だと

    黒はダメと思ってた

    黒はしちゃダメだと

    誰かが作った誰かに都合のいい常識

    見てしまった時の虚無

    どちらに振れすぎても

    現れる虚無

    じっと私を見て

    何か言いたげで

    何も言わない

  • 優しい虚無

    虚無を嫌がってるのに

    虚無に浸ってる

    虚無でいる内は

    向き合わなくて済むから

    虚無の底には

    見たくない本音が渦巻いてる

    知ってる

    消したくても消せないのだから

    それでも虚無に浸ってる

    言葉にすれば

    たわいのない事

    それなのに

    それに支配されてる

    虚無はそれを知っていて

    私を包む

    真っ黒なそれは

    以外に暖かく優しい

  • 掃除後の虚無

    掃除をする

    そんなに汚れてないけど

    掃除する

    無心で

    キレイになると

    少しだけスッキリする

    スッキリしたような気になる

    その後の虚無

    全て捨ててしまいたくなる

    虚無はずっと隣に居る

  • 連休の虚無

    世間の連休は大嫌い

    人は多いし値段は上がるし

    何より

    幸せそうな家族の群れ

    固まる虚無

    それが当たり前にあった人にはわからない

    それが永遠にない人の虚無を

    「わかります」と言われる虚無

    何一つ同じものなんてないのに

  • 嫉妬の虚無

    嫉妬された時と

    嫉妬した時の虚無

    どちらも相手によりけりで

    たちが悪いのは

    過去の記憶

    これが混ざると虚無から

    どぉしようもない黒い感情へ

    虚無よりやっかいなそれは

    ともすれば自身を破滅に追い込む

  • 意味がよくわからない虚無

    資料を読み返すだけの会議

    毎年同じな質問

    どこかあきらめた発言

    決まった事が簡単に変わる決定事項

    「意味がよくわからない虚無」

    そのうち

    机にあった猫のペンケースのネコを模写する

    それも終わると人を書く

    眠気と闘ってる人

    寝てしまってる人

    真面目にメモをとる人

    この空間と時間にどれだけの意味があるのだろう?

    意味がわからない虚無の広がりを止めるべく

    模写を続け、インクがなくなり

    虚無は広がりようがなくなるが

    今度は深さを増していく