カテゴリー: 虚無を表現

  • 皆、必死に生きてるだけの虚無

    黄色のふわふわが無邪気にきいてくる

    「ねぇ、これどうすればいいの?」

    緑のぷよぷよは

    「どっちでもいいんだよ」

    黄色のふわふわは考える

    わからなくて固まる

    緑のぷよぷよは

    「どっちでもいいけど、じゃあこっちからする?」

    そこへ、見た目モノトーンの赤が現れて

    「前にも言ったじゃない!!こうするの💢💢」

    黄色のふわふわは混乱

    見た目モノトーンの赤は

    ドロドロのどす黒い苛立ちを醸す

    緑のぷよぷよは離れるが

    どす黒い苛立ちに感染

    素早く動いて氣を変える

    黄色のふわふわに罪はない

    モノトーンの赤にも

    積み重なる我慢と苦労と信念がある

    緑のぷよぷよは

    ただそこに正直に存在しただけ

    誰も、何も、悪くない

    皆、必死で生きてる

    だからこその虚無

    どうしたの?って聴けませんか?

    あなたはそうなんだねって

    笑えませんか?

    上手く、柔軟に流せませんか?

    「違いを愉しめませんか?」

  • 原体験の虚無

    しとしと降り注ぐ薄汚れた空

    かさぶたが剥がされるかもの傷

    ともすれば

    存在そのものが消されてしまう

    原体験の虚無は

    透明なグラグラと

    どこまでも薄汚れた果てない空間

    一筋の微かな明かり

    もしかしたら

    今度こそは

    希を託し近づくが

    中々それは掴めない

  • あと一文字の虚無

    消せない思い

    でも

    届けられない

    想い

    少しだけ……

    指が自然に影をなぞる

    あと一文字……

    息がつまる

    即座に消える影音色

    あと一文字の虚無は

    思いと想いの重なりの破片

  • 結局、皆、自分の都合ばっかりの虚無

    最もらしいこと言って

    自分の都合は何も変えない

    変えようとしない

    むしろ、自分の都合のいいように

    ルールまで変えてしまう

    そればかりか

    自分の都合に沿わない人は

    難癖つけて攻撃する

    結局、皆、自分の都合ばっかりの虚無

    助け合い?

    自分は何もゆずらないで?

    感謝の気持ちはどこへやら

    バカバカしくなって

    悪循環

    どこで、この連鎖を裁ち切れるのか

    改善提案の方が裁ち切れる(笑)

    何もかも

    自分の都合のよいようになる訳ない

    そうなったらつまんない

    もっと愉しめないのかな?

    誰かを攻撃して正当化するより

    みんなで協力して

    知恵を絞れないの?

    結局、皆、自分の都合ばっかりの虚無は

    うんざりコンな犬の遠吠え

  • 皆、新しい場所へ旅立ってしまう虚無

    近頃 顔見ないな

    引っ越してったよ

    10年居たんだってさ

    皆、新しい場所へ旅立ってしまう虚無

    袖振り合うも他生の縁

    言い知れぬ、冷たい虚無

    又、来世で逢うのかな?

    ぼやっとしつつ

    やらなければが迫る

    皆、新しい場所へ旅立ってしまう虚無は

    郷愁と希望へのきっかけ

  • そうじ途中の虚無

    特に決めた訳でもなく

    ひたすら掃除の日

    キレイになるとスッキリするが

    又、すぐ汚れ、本質的でもない

    実績が積めるでもなく……

    こんなんでいいのかな?

    そうじ途中の虚無

    それでも、ひたすらキレイにする

    今、ここに意識を戻し

    ただ、ひたすら、キレイにする

    「朝ご飯食べずに行って

    お腹すかせて大丈夫かな?」

    浮かんでは消える

    お節介な思いを巡らし

    ただ、ひたすら、キレイにする

    古びた床もそれなりに生きる

    意味はないかもしれないが

    何となく氣も変わる

    そうじ途中の虚無は

    捨てたハズの承認欲求の「かけら」

  • 疑問が多すぎる虚無

    何?なぜ?だから?

    単語から広がる拡散思考

    止まんない

    多分、キャパ超えてる

    両米神が熱をもつ

    チョコレートをくれ(笑)

    意味があるようで「ない?」この遊びは

    深く沈む孤独の産物?

    それとも未知への可能性?

    どうでもいいや

    知の海に溺れる笑い

    いつの間にか、たつ時間

    疑問が多すぎる虚無は

    哀しみと希望の境界線で

    さ迷い続ける

  • 何となく、予感が勝る虚無

    ただ、単に

    何を思って居るのだろ?

    興味を持っただけなのに

    自分から問題を引き寄せてる虚無

    新しいパターンと信じたいが

    直感と断片が統合されて

    何となく、予感が勝る虚無

    必ずそこから何かを得るのだけれど

    今度こそは

    もしかしたら

    期待がまだ捨てきれていない

    どこかで予感が外れてほしい

    それなのに

    やっぱり予感が勝る虚無

    騙されないのはよいことなのか?

    哀しい末路の知恵なのか?

  • 自分の思い通りにならないと攻撃する人と一緒に居る虚無

    怒りも、つかれも通りこして

    その鋭さ、生命力に驚く

    何を言っても通じないので

    そっと観察していると

    とにかく自分を守ってる

    愚痴、悪口、こき下ろし

    真実がどうであれ

    自分が正しいようにしてしまう

    その背景を知ると

    哀しくなる

    その役割を意識的に担って居るのか

    それとも気づいて居ないのか?

    さみしさとは

    果てなく人を歪ませる

    自分の思い通りにならないと

    攻撃する人と一緒に居る虚無は

    底が見えない「さみしさと哀しさ」

  • 誰も居ない解放感の虚無

    ずっと、ずっと

    歩いていきたい虚無

    暖かな陽射しと

    蝶のまぐわい

    冷たい風と

    木々のざわめき

    命のきらきらが

    晩秋の漆黒と混在する

    一点の紅

    まだ見られている空

    この先の

    まだ、誰にも触れられない闇に

    引き摺られてしまいたい欲求は

    誰も居ない解放感の虚無