カテゴリー: 虚無を超える祈り
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黄色のふわふわが無邪気にきいてくる
「ねぇ、これどうすればいいの?」
緑のぷよぷよは
「どっちでもいいんだよ」
黄色のふわふわは考える
わからなくて固まる
緑のぷよぷよは
「どっちでもいいけど、じゃあこっちからする?」
そこへ、見た目モノトーンの赤が現れて
「前にも言ったじゃない!!こうするの💢💢」
黄色のふわふわは混乱
見た目モノトーンの赤は
ドロドロのどす黒い苛立ちを醸す
緑のぷよぷよは離れるが
どす黒い苛立ちに感染
素早く動いて氣を変える
黄色のふわふわに罪はない
モノトーンの赤にも
積み重なる我慢と苦労と信念がある
緑のぷよぷよは
ただそこに正直に存在しただけ
誰も、何も、悪くない
皆、必死で生きてる
だからこその虚無
どうしたの?って聴けませんか?
あなたはそうなんだねって
笑えませんか?
上手く、柔軟に流せませんか?
「違いを愉しめませんか?」
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うっとうしそぅな顔で
でも、ちゃんと返事する
純粋で一生懸命で
かわいくて仕方ない
それなのに
思った事も話せない虚無
どの子もみんなかわいくて
愛おしい限りの気持ちでも
表現してはならない
そっけなく
気づかないフリをして
日々過ごす虚無
君たちの健康と幸せを願ってる
自分の力で切り開いていけると
信じてる
思った事も話せない虚無は
君たちへの祈りへと変わる
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闇の心地よさは
痛い程知ってる
自分が自分で居るだけなのに
はみ出してしまう異界
どうしてかわからず
距離をとり闇に逃げる
決して誰かを傷つけたり
迷惑をかけたい訳じゃない
只、「違う」
それがわからなくて
自分を責める
苦しい……
手を差しのべてくれた人にすら
上手く応えられない
心を開き始めた時に
裏切られる
裏切られたように「感じる」
闇の中では息が出来る
目の前に
全く同じではなくとも
同じような思いを
抱えているかもしれない子が居ても
一歩踏み込めない虚無
境界線を超える事は
時に温かく、時に残酷で
只、日々、側に居て
パーツを補う事しか出来ない
気のきいた言葉すら
かけられない
只、1つ
君にしか出来ない
君だけに見える道があるから
だから、どうか
「自分を責めないで」
「違いを愉しんで」