投稿者: kyomuokoeruneko2222

  • 知的欲求で感性を守る虚無

    わかっていたけど……

    判りすぎてたからこそ

    つまらない虚無

    やっぱりか(笑)

    どちらも強いが

    どちらも脆い

    知的に正解などないし

    感じすぎると歯止めが効かない

    脆いようで強すぎる

    この防衛で孤独になる虚無

    むしろ、孤独が心地よく

    孤高へと登ってく

    知的欲求で感性を守る虚無は

    無敵のようで

    虚無へ深く昇っていく

  • 雨が落ちる空の音と同時に思い出す虚無

    大丈夫だった

    なのに‥‥

    雨が落ちる空の色

    ポツン

    テン、トン

    ザザザザザ

    静な安堵と胸迷い

    もぅすぐ1ヶ月

    朧気な時の本心の虚無

    しとしと雨は

    虚無と解けいる

  • 身体が思うように動かない虚無

    もっと、もっと

    もっと先へ

    もっと体感したい!

    気持ちは欲張りで

    色々、外へ刺激を求める

    でも

    「とにかく眠りたい」

    身体が思うように動かない虚無

    それでもムリして動き続ける

    身体がボイコットして強制停止

    同じ事繰り返してる

    何やってんのか……

    更に

    情けない虚無が重なって

    虚無だらけ

    脳と身体は、ちぐはぐ会話

    身体が思うように動かない虚無は

    恐れと好奇心の哀しいコラボ

  • 距離をとり続けなければならない虚無

    「苦しい」

    大丈夫だよって

    抱きしめたい

    でも、出来ない

    それってそんなに悪いこと?

    それは、

    その子がどうしようもなくなった時に

    それを求めて犯罪につながる?

    中途半端な優しさは

    期待させて、裏切りを感じさせる?

    わかってる?からこそ

    距離をとり続けなければならない虚無

    目の前で

    さみしくて

    かまって欲しくて

    どうしようもないぐちゃぐちゃを

    もてあましてる存在を

    ただ、受け止めて

    気持ちを聴けない虚無

    なんで、ダメなの?

    それは

    輪を乱すから?

    その子を使って自分を満たしたいだけだから?

    相手を思う気持ちが

    本当に相手の為になるのか

    ずっと、心で、考えてる

  • 暇つぶしの虚無

    ぜ―んぶ暇つぶし

    それに気づいた時の虚無

    愛とか支配とかそんなの超えて

    たどり着く虚無

    果てしなく生ぬるい荒野

    存在の消失

    過去と未来と現実のあわい

    消えているのに消えられない虚無

    想像を超える苦痛

    この虚無を超えるには

    忘却とフロ―が手がかりとなる

  • 思った通りになる虚無

    多分、やられてる

    微かな言動に予感が走る

    今はこうでも、いずれこうなる

    ほら、やっぱり、こうなった

    思った通りになる虚無

    それは、きっと

    人間の光と闇を

    見すぎたからかもしれない

    その度に

    霧が音もなく

    何もかもを包み込むように

    静かに深く染み込む虚無

    もしかしたら虚無達は

    揺るぎない愛を求めているのかもしれない

  • 一歩踏み込めない虚無

    闇の心地よさは

    痛い程知ってる

    自分が自分で居るだけなのに

    はみ出してしまう異界

    どうしてかわからず

    距離をとり闇に逃げる

    決して誰かを傷つけたり

    迷惑をかけたい訳じゃない

    只、「違う」

    それがわからなくて

    自分を責める

    苦しい……

    手を差しのべてくれた人にすら

    上手く応えられない

    心を開き始めた時に

    裏切られる

    裏切られたように「感じる」

    闇の中では息が出来る

    目の前に

    全く同じではなくとも

    同じような思いを

    抱えているかもしれない子が居ても

    一歩踏み込めない虚無

    境界線を超える事は

    時に温かく、時に残酷で

    只、日々、側に居て

    パーツを補う事しか出来ない

    気のきいた言葉すら

    かけられない

    只、1つ

    君にしか出来ない

    君だけに見える道があるから

    だから、どうか

    「自分を責めないで」

    「違いを愉しんで」

  • 氷柱の夢を見る虚無

    荒々しい氷柱を

    少しずつ削ってキレイにし

    河辺の広場に設置する

    白くて凛としたそれは

    光を帯びて美しい

    見上げてなぞる

    冷やかな

    氷柱の夢を見る虚無

    固く距離をとったそれは

    必要不可欠なのだけど

    解ける日は

    来るのだろうか?

  • 星が見えない空で星を見る虚無

    濡れネズミのような猫は

    凍てつく肌にぬくもりを

    星が見えない空で

    星を語るメガネと出逢う

    猫の興味に喜びを

    そのメガネを見て感じてしまう虚無

    星が見えない空で星を見る虚無

    沢山の不思議を知ることが出来ても

    欲しい光を感じる事は出来ない

  • ストレンジの虚無

    真っ暗な闇

    まるで濡れネズミのように

    空を見上げる

    光はない

    どこまでも

    ヒシヒシ冷たく刺さる針

    何処にも帰れない

    何処に行ってもストレンジ

    ストレンジの虚無は

    ずっと光を探してる