投稿者: kyomuokoeruneko2222

  • 皆、新しい場所へ旅立ってしまう虚無

    近頃 顔見ないな

    引っ越してったよ

    10年居たんだってさ

    皆、新しい場所へ旅立ってしまう虚無

    袖振り合うも他生の縁

    言い知れぬ、冷たい虚無

    又、来世で逢うのかな?

    ぼやっとしつつ

    やらなければが迫る

    皆、新しい場所へ旅立ってしまう虚無は

    郷愁と希望へのきっかけ

  • そうじ途中の虚無

    特に決めた訳でもなく

    ひたすら掃除の日

    キレイになるとスッキリするが

    又、すぐ汚れ、本質的でもない

    実績が積めるでもなく……

    こんなんでいいのかな?

    そうじ途中の虚無

    それでも、ひたすらキレイにする

    今、ここに意識を戻し

    ただ、ひたすら、キレイにする

    「朝ご飯食べずに行って

    お腹すかせて大丈夫かな?」

    浮かんでは消える

    お節介な思いを巡らし

    ただ、ひたすら、キレイにする

    古びた床もそれなりに生きる

    意味はないかもしれないが

    何となく氣も変わる

    そうじ途中の虚無は

    捨てたハズの承認欲求の「かけら」

  • 疑問が多すぎる虚無

    何?なぜ?だから?

    単語から広がる拡散思考

    止まんない

    多分、キャパ超えてる

    両米神が熱をもつ

    チョコレートをくれ(笑)

    意味があるようで「ない?」この遊びは

    深く沈む孤独の産物?

    それとも未知への可能性?

    どうでもいいや

    知の海に溺れる笑い

    いつの間にか、たつ時間

    疑問が多すぎる虚無は

    哀しみと希望の境界線で

    さ迷い続ける

  • 何となく、予感が勝る虚無

    ただ、単に

    何を思って居るのだろ?

    興味を持っただけなのに

    自分から問題を引き寄せてる虚無

    新しいパターンと信じたいが

    直感と断片が統合されて

    何となく、予感が勝る虚無

    必ずそこから何かを得るのだけれど

    今度こそは

    もしかしたら

    期待がまだ捨てきれていない

    どこかで予感が外れてほしい

    それなのに

    やっぱり予感が勝る虚無

    騙されないのはよいことなのか?

    哀しい末路の知恵なのか?

  • 自分の思い通りにならないと攻撃する人と一緒に居る虚無

    怒りも、つかれも通りこして

    その鋭さ、生命力に驚く

    何を言っても通じないので

    そっと観察していると

    とにかく自分を守ってる

    愚痴、悪口、こき下ろし

    真実がどうであれ

    自分が正しいようにしてしまう

    その背景を知ると

    哀しくなる

    その役割を意識的に担って居るのか

    それとも気づいて居ないのか?

    さみしさとは

    果てなく人を歪ませる

    自分の思い通りにならないと

    攻撃する人と一緒に居る虚無は

    底が見えない「さみしさと哀しさ」

  • 思った事も話せない虚無

    うっとうしそぅな顔で

    でも、ちゃんと返事する

    純粋で一生懸命で

    かわいくて仕方ない

    それなのに

    思った事も話せない虚無

    どの子もみんなかわいくて

    愛おしい限りの気持ちでも

    表現してはならない

    そっけなく

    気づかないフリをして

    日々過ごす虚無

    君たちの健康と幸せを願ってる

    自分の力で切り開いていけると

    信じてる

    思った事も話せない虚無は

    君たちへの祈りへと変わる

  • 言葉の嘘の虚無

    言葉は時に嘘をつく

    仮にその時 真実でも

    時間と共に嘘に変わる

    真に受けたり

    依存すると

    現れる虚無

    言葉の嘘の虚無は

    執着を手放す事で

    静かに闇に解けていく

  • 誰も居ない解放感の虚無

    ずっと、ずっと

    歩いていきたい虚無

    暖かな陽射しと

    蝶のまぐわい

    冷たい風と

    木々のざわめき

    命のきらきらが

    晩秋の漆黒と混在する

    一点の紅

    まだ見られている空

    この先の

    まだ、誰にも触れられない闇に

    引き摺られてしまいたい欲求は

    誰も居ない解放感の虚無