原体験の虚無

しとしと降り注ぐ薄汚れた空

かさぶたが剥がされるかもの傷

ともすれば

存在そのものが消されてしまう

原体験の虚無は

透明なグラグラと

どこまでも薄汚れた果てない空間

一筋の微かな明かり

もしかしたら

今度こそは

希を託し近づくが

中々それは掴めない

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